活動情報
2025.03.17
『国家データ連携基盤』プロジェクトFY24フォローアップイベントを開催しました

一般社団法人 日本IT団体連盟(東京都港区、代表理事 兼 会長:川邊 健太郎)は2025年3月4日、『国家データ連携基盤プロジェクト FY24フォローアップイベント』 を開催しました。
IT連盟国家データ基盤プロジェクトでは、協調領域に関するプロジェクト活動を通じて、関係省庁へのアクション及びオープンイノベーションを促進し、国産データ連携基盤の社会実装を目指しています。
本イベントでは、プロジェクトメンバーである各企業・団体からパネラーを選出し、日本国内でのデータ連携の現状と課題、それを取り巻く技術トレンドや社会状況についてパネルディスカッション形式で多角的に討論しました。
今回は以下の3つのセッションに分けてディスカッションを行いました。
Session1: データ利活用実現のために必要なデータ収集の取り組みとは
Session2: 従来の正規化された企業データとは異なるデータの収集・活用
Session3: ユースケースを踏まえたPF/計算基盤の在り方、必要性
1つ目のセッションでは、データ連携の成功事例と日本での課題についての議論が行われ、さらに安全でシームレスなID連携の重要性が強調されました。
2つ目のセッションでは、新しいイノベーションにおいて社会受容性が占めるインパクトや、データ利活用における仕組み・ルールの柔軟性に関するディスカッションが行われ、参加者からは、さらなるデータ利活用のためには、法整備を含めた社会的インセンティブの提供が必要だとする意見が多数出されました。
最後の3つ目のセッションでは、AIを含む新しいプラットフォームの可能性が提示されました。AI技術の進化により、端的に表現すると「人間がメタデータさえ作成し共有すればAIが勝手にその紐づけをしてくれる将来」が来るかもしれない、といった議論がなされたほか、データの水平・垂直分散とその連携モデルの重要性についても意見交換が行われました。
本イベントを通じて、データ連携の課題に対するさまざまな視点からの洞察が得られ、プロジェクトとして今後のデータ連携基盤をより良くするための方向性を一致させることができました。
■日時 2025年3月4日 14:00~16:50
■登壇者とタイムスケジュール
<開会挨拶>
(14:00-14:05) 日本IT団体連盟幹事長 ソフトウェア協会名誉会長 荻原紀男
<2024年度 プロジェクト活動報告>
(14:05-14:20) 国家データ連携基盤プロジェクト 梅本康代
<パネルディスカッション>
(14:20-16:20) モデレーター:価値創造システム合同会社 CEO 藤田和彦 様
Session1: データ利活用実現のために必要なデータ収集の取り組みとは
日本電気株式会社 寺澤和幸 様(クロスインダストリービジネスユニット 上席プロフェッショナル)
富士通株式会社 田中良樹 様(ソリューショントランスフォーメーション本部クロスインダストリービジネス推進室 シニアディレクター)
Session2: 従来の正規化された企業データとは異なるデータの収集・活用
立命館大学 徳田昭雄 様(学校法人立命館 副総長・立命館大学 副学長)
ソフトバンク株式会社 田巻広忠 様(データ基盤戦略本部 データマネジメントオフィサー)
Session3: ユースケースを踏まえたPF/計算基盤の在り方、必要性
理化学研究所 松岡聡 様(計算科学研究センター センター長)
産業技術総合研究所 岸本光弘 様(デジタルアーキテクチャ研究センター 研究センター長)
<閉会挨拶>
(16:20-16:25) 国家データ連携基盤プロジェクト 折原大樹