活動情報
2020.08.03
「日本の未来は平井しだい」聴衆1000名を集めた講演録画を一般公開
7月28日、IT連盟会員団体限定のLiveイベントとして開催した自由民主党デジタル社会推進特別委員長平井卓也先生ご講演、『デジタル・ニッポン2020~コロナ時代のデジタル田園都市国家構想~』の録画を、ご好評により一般公開しました。
冒頭、「日本がIT敗戦国になったのは、グランドデザインがないまま発注されているから。IT基本法、関連法案を整備して復興から立ち上がる。政府も、民間も一緒になって立ち上がる。日本の未来は平井しだい」との荻原紀男幹事長のご挨拶からはじまった平井卓也先生のご講演は始終和やかに進行しました。
しかし、穏やかな語り口ながら内容は鋭く、「デジタル敗戦は最後のチャンスだということを共有したい。特別給付金10万円を配るのに1400億円かかる。プロセスがアナログのまま。国民はもっと怒ってもいいのではないか」との課題定義につづき、「デジタル化への国民の期待が大きくなかった。デジタルに対する期待感がこの国ではまだまだ小さい」と明快に原因を分析。ソリューションとして「基本的なビジョン、哲学」を国民に示し「国民が幸せになる」こと、デジタル化によって「国家を発展させる」ことを国民に説明する「プロセスの透明性、説明性が大切」そして「IT基本法を改正する。進める体制を整える。司令塔の強化をする」と、平井先生のご講演が続きました。
質疑応答・意見交換の場面では長谷川亘筆頭副会長から「オンライン教育により教育の格差がひろがる」という間違った認識への懸念と「放送をつかったティーチングからコーチング、先生をメンターに変える」との本質的な教育の転換が指摘され、安延副会長からは「2000年から進まなかった理由」を徹底的に見直すべき「数合わせにならないように、数を増やすよりも、本当にこれをやったら便利だということをやる」との意見が述べられました。
酒井雅美副会長からは「コロナ禍でスタートアップが苦境にたたされている」ことへの支援策に、藤井洋一理事からは「IT推進庁をつくる」という要望が述べられました。
最後に中村彰二朗副会長から「政策は間違っていなかった。民間が取り組んでこなかった」ことへの反省と「スマートシティは市民、国民のためのサービス」で「分散はあたりまえ。地域のことは地域で」との締めの挨拶に、「地域の人が地域で考える。基本的なアーキテクチャーはかっちり作って地域のニーズにあわせる」「田園都市国家構想そのもの」と平井先生が応答され、時間を15分超過し1時間30分のご講演は1000名の聴衆を数えて終わりました。
12:00〜12:05 オープニング
荻原紀男 幹事長 一般社団法人コンピューターソフトウェア協会 会長
12:05〜12:50 基調講演
平井卓也 自民党デジタル社会推進特別委員長
12:50〜13:25 質疑応答・意見交換
長谷川亘 筆頭副会長 一般社団法人全国地域情報産業団体連合会 会長
安延申 副会長 全国ソフトウェア協同組合連合会 会長
酒井雅美 副会長 特定非営利活動法人 日本情報技術取引所 副理事長
中谷昇 専務理事 一般社団法人セーファーインターネット協会 副会長
藤井洋一 理事 一般社団法人IT検証産業協会 会長
13:25〜13:30 クロージング
中村彰二朗 副会長 一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム 代表理事
13:30 終了
※カバー写真
上段左より
荻原紀男幹事長、平井卓也自民党デジタル社会推進特別委員長、長谷川亘筆頭副会長、中村彰二朗副会長
中谷昇専務理事、酒井雅美副会長、安延申副会長、藤井洋一理事
播磨崇監事、下村正洋理事、原洋一コンピュータソフトウェア協会理事・事務局長、小林聡史事務局長
森本光昭事務局長補佐、小川誠慎事務局長補佐
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